問い合わせをしてくれた保護者からの質問。
「宿題は出しますか?」
「成績がよくない生徒へはどのような宿題をだしますか?」
回答
すいよう塾は個別塾だ。一人一人の学習状況に応じて宿題の中身も変わる。授業で気づいたポイントだけを伝えて、特に宿題を出さず自主性に任せる生徒もいる。
しかし大半の生徒には宿題をだす。成績不振の生徒にも宿題をだす。
成績不振の生徒への宿題の基本方針は「量は少し。それを完璧にしてください。」だ。
その理由は、
①宿題を少量にすることで、宿題に取り組む際の精神的ハードルが下がるから
②宿題を少量にすることで「やりきらないといけない!」と生徒自身が考えるようになるから(なりやすくなるから)
③宿題を少量にすることで「やりきる!」を継続してもらえるから(もらいやすくなるから)
④これが成績不振の生徒がもっとも取り組みやすい成績を上げる方法だと私が考えているから
の4つだ。
4つとも大切なのだが、ここで特に強調したいのは②だ。成績上位者と下位者の違いはやりきれるかどうかだ。宿題の量の多い少ないは関係ない。少量でもいい。「やりきる」をやってほしい。そしてやりきらないといけないという姿勢を涵養してほしいと考えている。
この方針は小学生、中学生、高校生いずれでも変わらない。
希望者には「毎日数学」、「毎日英語」で数学、英語の課題を毎日出すが、こちらも量は少しだ。(こちらは成績向上に絶対に必要な継続性の涵養の意味合いも強い。)
具体的にはどれくらいの宿題の量かというと、
例えば英語が苦手な中学生1年生、2年生なら、週に単語は10~20程度、教科書1ページを書けるようにする。希望者にはプラスして「毎日英語」で教科書音読1ページと英作文1日1~3題。
少なすぎると思われるかもしれないが、これを毎週完璧にする生徒は成績は上がる。
大量の宿題や、強制補習、強制自習等の勉強の強制を求める向きもあることも理解している。しかし当塾ではそうした要望には応えられない。大量宿題と勉強の強制は、生徒の成績アップではなく、塾の自己満足と保護者の安心にしか役立たないと私は考えている。
成績不振の生徒は、たくさんのことをやるよりも、少しのことをやりきる勉強を続けてみてください。きっと成績が上がってきますよ。